104日記

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オバマ大統領のスピーチから考える「テクニック以前の問題」

オバマ大統領が嫌いでも、この広島のスピーチだけは聞いてください!

youtu.be

 

オバマ大統領の演説をまだ聞いていない人もいると思います。

もちろん、「自分とは関係ない」、「興味がない」と心のどこかで感じてみていない人もいるかもしれません。

また、核政策について「当のアメリカは未だに包括的核実験禁止条約(CTBT)すら批准していないじゃないか」という批判もあるかもしれません。

それでも今回の訪問や演説で、救われた日本人は多いと思います。それだけでも日本人としては感謝してもいいのではないでしょうか。

ぼく自身も率直に感動しました。

まだ見ていない人はまずは文字起こしされた内容だけでも。

演説の内容は以下のサイトで読める。(ちなみにスピーチ・ライターは、ベン・ローズ大統領副補佐官ということ、作家志望だったとか。だからとても物語チックだったのですね。)

 

www.huffingtonpost.jp

toyokeizai.net

www.chosunonline.com

 

テクニック以前の問題

俗っぽい話になりますが、思ったのは、オバマ大統領のスピーチの前では、話し方の「テクニック」など取るに足りないということ。

トーン、表情、間など、一言で、オーラがすごかった。

たとえオバマ大統領が意味のない単語の羅列を喋っても、感動してしまう人は少なくないと思います。

 

オーラはその人の履歴書

元米兵捕虜の追悼を続けてきた森重昭さんと抱き合うシーン。オバマ大統領の表情などは、とても演技でマネできないような感動的なものでした。大統領にふさわしいオーラだったように思います。このあたりは「AI」にはまだ理解できない人間の機微に訴えるものだと思う。

そして、テクニックに頼りすぎてはいけないなと改めて思いました。つい安易なテクニックに飛びつきたくなるときはあるし、実際飛びつくけど。

ノウハウやテクニックを学んだだけでは、到達できるレベルには限界があります。

 

話し方教室にいくだけではだめ

話し方教室に行ってもオバマ大統領のようなスピーチはできないですよね。面接や就活でもスポーツや文章でも同じで、目先のテクニックでできるのは「上げ底」程度かもしれません。

オバマ大統領の中に、強く伝えたいという、熱い想いがあったからこそ、聞く人をこれほど感動させることができように思います。

 

急がば回れ 

テクニックに頼らないためには、もうだれもが気づいているように実力をつけていくしかありません。そしてふだんから自分にとって大切な「価値」へどれだけコミットメントするか、ということではないでしょうか。

オバマ大統領が普段から核の問題にコミットしていなければ、また、本気でそう思っていなければあのように振舞えていなかったはず。

いざという時(たとえば、試験や面接など)に力を出すために、日々の行動や考えを意識して注意し、それらをできるだけ良いものにしていく。

脳研究者の池谷裕二さんが言うところの、「良い反射」(意識せずにできる適切な行動)をするためにも、できるだけ良い経験を積み重ねていくことが大切だといえます。

 

説得力のある表現をするためには

説得力のある論理的な文章を書くためにいくら文章技術を学んだとしても、論理的な文章書けるようにはならない。自分の表現や文章を改善するために、表現や文章の技術を取り込むのではなく、自分の頭の中を改善しなければならないからだ。このことがすぐに分からない人は、理解力が足らないのだからいつまでも分からず、どこまでも目先の技術にこだわり続けることになる。(ニーチェ)

 

最後に演説の中から一節だけ引用したいと思います。

いつの日か、証言する被爆者の声が私たちのもとに届かなくなるでしょう。しかし、1945年8月6日の朝の記憶を決して薄れさせてはなりません。その記憶があれば、私たちは現状肯定と戦えるのです。その記憶があれば、私たちは、道徳的な想像力がかきたてられるのです。その記憶があれば、変化できるのです。

 

合衆国再生―大いなる希望を抱いて

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