104日記

 ダイエット、投資、読書、心理学など主に雑記

【北朝鮮情勢 脅威は一服か】今回の安保理制裁決議案が可決した場合のシナリオ

f:id:atal:20170912143203j:plain

今回の北朝鮮への安保理の制裁決議案はこれまでとまったく次元の異なるものです。

11日に採決が目指されている安保理決議がなぜこれまでの制裁と違うのか?

それはその効果です。

今回は北朝鮮にとってかなり効果があります。
効き目、大です。

これまでの制裁決議は「穴」が多く北朝鮮に効き目がありませんでした。

しかし今回は違います。
北朝鮮にとっては「劇薬」。
それゆえにその副作用も強い。
日本や韓国にも影響を及ぼしかねません。

この制裁決議の行方しだいでは今後の北朝鮮情勢が大きく動きます。

具体的に2つのルートがありえます。

決議案が通ったら?
もしくは通らなかったら?

いったいどうなるのか?
調べてみました。

制裁決議案が可決された場合

もっともこのシナリオは、中露が難色を示しているため可能性は低め。

このシナリオの行き先

  • 北朝鮮の内部崩壊
  • もしくは北朝鮮の暴発

今回の決議案の内容です。

制裁決議の内容

アメリカによって出された制裁決議案はつぎのようなもの。

  • 石油・天然ガス輸出を全面的に禁止
  • 金正恩(キム・ジョンウン)党委員長の海外資産凍結
  • 北朝鮮労働者の雇用、北朝鮮企業と合弁事業を行うことを禁止

 

上の制裁の中で一番効き目があるのが「石油の禁輸」です。

北朝鮮の石油90%以上は中国経由で供給されています。
中国からの石油を止めると北朝鮮の経済は破たんするといわれています。
それゆえ中国は北朝鮮に対して影響力が強いですしこれまでコントロールできていました。
石油がなければ北朝鮮はミサイルも打てません。

この石油ですが実はいままで一度も止められたことはありません。
一度止めたら実はもう再開することはできないんです。

北朝鮮へはパイプラインを通じて石油が送られています。
石油の性質上、流れていなければ固まってしまうのです。。。
一度止めたら再開はできません。

 

中国にとっては最後のカード

中国にしてみればこの制裁決議が実現するとどうなるか?

中国は北朝鮮に対する支配力をかなり下げることになります。

中国にとってみれば石油の供給こそが北朝鮮への影響力の源泉です。
石油を止めるというのは、中国にとっては北朝鮮への最後のカードです。
できれば使いたくはないでしょう。

 

中国は北朝鮮に緩衝地帯でいてほしい

とはいえ中国も今の北朝鮮の動きは良しとしていません。
なぜなら中国としては北朝鮮にはおとなしくしておいてほしいからです。
今まで通りアメリカとの「緩衝地帯」の役割をになってくれさえすればいいのです。
北朝鮮に変にアメリカを挑発されては、朝鮮半島へのアメリカの影響力が高まります。
そうなると相対的に中国の力は相対的に下がります。
だから中国は今回の決議案には難色を示しつつも反対しない可能性もありえます。

 

今回の決議案はアメリカによる最後通告?

今回の決議案を通してアメリカは、中露に対し暗に
「もしこの決議案に反対するならもう軍事的オプションをとるよ」とアピールしているようにみえます。

アメリカにしてみれば制裁決議案が通れば石油の供給をたちICBMの開発を阻止できます。だからどうしても通したいはずです。

 

制裁を実行したらどうなる?

アメリカと中国が望んでいるのは、北朝鮮が内部から崩れることです。
金正恩体制の崩壊です。

避けたいのは北朝鮮の暴発です。

「窮鼠猫を噛む」ではありませんが、追い詰められた北朝鮮が暴発し、グアムや韓国、日本にミサイルを撃ち込む可能性はあります。

かつて日本もABCD包囲網で石油を止められ開戦に追い込まれたと歴史の教科書には書いてあった気がしますが、「石油の禁輸」を実行するにしても追い詰めすぎないようにする必要があります。

「追い詰めすぎると良くない」例は人間関係でいえばストーカーへの対処に似ています。ストーカーになってしまった人と完全に連絡をシャットアウトすると相手は逆上し行動をさらにエスカレートさせてしまうといわれています。

制裁も実行段階で上手く調整してくことが求められそうです。

 

続いて「決議案が否決された場合のシナリオ」ですがこれはまた次回に。

いずれにしても今回の決議案の行方は要注目です。

追記

当初の決議案が修正され

石油の禁輸→石油の「制限」

となりました。

制裁の効き目は限定的なものになりそうです。

北朝鮮のICBMの開発は今後も進められそうです。

それともアメリカと北朝鮮が水面下でなんからの交渉を行ったのか?

北の幹部、スイス到着 米側と非公式接触か|日テレNEWS24

中露に譲歩したのかわかりませんが、今回の決議案を修正したことでアメリカは軍事的オプションをとる可能性は極めて低くなりました。

同時に短期的に日本にミサイルが飛んでくる可能性もほぼなくなりました。

実際に為替相場をみても、リスク回避の流れは一服したとみられ、
修正の決議案が発表されると同時にドル円で1円以上円安にうごきました。

「短期的に」北朝鮮のリスクは弱まったとの見方が相場に表れています。

www.subete104.com