104日記

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【ネタバレ注意】『ブレードランナー2049』どんな映画? 解説・感想

Blade Runner 2049

 

ブレードランナー2049』を観てわかったのは、前作の『ブレードランナー』を観ていることがマスト!!

本作は1作目を観てないとゼッタイにダメなタイプ!!

前作を観ているのとそうでないとでは受けるインパクトがまったく違います。
細部にわたって前作のオマージュにも溢れています。

だからオススメできるのは1作目を観ている人限定!

この先だんだんネタバレしていきます。

どんな映画だった?

Blade Runner 2049 Flying Car (91,5cm x 61cm)

前作を観てない人のためにいうと
ブレードランナー」はアクション映画ではありません。ここ重要です!!

「SF」で「ブレード」といえばライトセーバー!!「スターウォーズ」のような映画を期待すると思います。でもスターウォーズとは全くジャンルが異なります!!ブレード出て来ません!!主人公の武器は銃。

繰り返しですがヒーローアクションものではないです。本作は硬派なSF。当初、フィルムノワールの探偵モノの作品を想定したと言われています。

※フィルムノワールとは

虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画 を指した総称である。

フィルム・ノワール - Wikipedia

原作の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」もアクションものではありません。
そもそも原作ともおおきく変わっています。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

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あらためて本作の感想 

今作の感想はとてもせつなく悲しい映画

前作以上に。

ウェルメイドな感動ではなく心の底から泣きます。全身が泣きます。前作は「雨」です。今回は「雪」がモチーフになっていてこれも切なさをよりつよめます。

※ここからかなりネタバレになります。

デッカードは人間かレプリカントか?

前作から「デッカードは人間か?レプリカントか?」論争がありました。

今回その決着はつくのか?

残念ながら今回も決着はつきませんでした。

どちらとも」とれるようになっています。

ふつうにみれば年を取っているし人間。

  • でも「あんなところに」1人で住めるのか?
  • 「デッカードは、レイチェルと結ばれるように仕組まれていた」とウォレスのセリフは虚言でなく真実だったのでは?
  • 老人のレプリカントに生前のデッカードの記憶が植え付けられている?

ところどころ「レプリカント」であるかのように匂わされる箇所があります。

いずれにせよデッカードが人間かレプリカントかはわからずじまい。

デッカード(ハリソン・フォード)はとてもいい仕事をしてましたが、本作で重要なのは、主人公の「K」(ライアン・ゴズリング)!!!

「K」は何者なのか?

Pen (ペン) 「特集:映画・小説・マンガの名作から最新作までSF絶対主義。」〈2017年 11/1号〉 [雑誌]

Kは、レプリカントを取り締まるブレードランナー。
そんなK自身も「レプリカント」。

監督は「K」はピノキオであると言っているそう。

ディズニースーパーゴールド絵本 ピノキオ (ディズニーゴールド絵本)

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ピノキオはなんとか人間になろうとします。
そんなピノキオを助けるのがジミニー・クリケット。

本作ではKの恋人「ジョイ」(アナ・デ・アルマス)がジミニー・クリケットの役割を担います。

UDF Disney シリーズ6 ジミニー・クリケット ノンスケール PVC製塗装済み完成品

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ジョイは懸命にKを支え、Kが人間のようにふるまえるように導きます。

そんな素晴らしい彼女のジョイはAI。コンピューターの中にしか存在しない「製品」。バーチャルな恋人だった…!?

「K」は前作でいえば

「デッカード」×「ロイ」

のようなキャラ。

Ridley Scott. Blade Runner

そのため今作ではKにものすごく感情移入します。Kがどうなったかは最後に。

レイチェルはデッカードの子供も出産していた!

衝撃の事実が明らかになります。レプリカントであるレイチェルが子供産んでいたという!

そしてその子供こそ「K」なのでは??
と観客に疑問をもたせつつ映画は進んでいきます。

でも明らかになったはKも普通のレプリカントだったということ。
単に特殊な記憶が植みこまれていただけだった。そして埋め込まれた記憶はおそらく「デッカード」の子供の頃のもの。

デッカードとレイチェルの子ども

大きな写真、「ブレード・ランナー」癒しの時。レイチェルと。

大きな写真、「ブレード・ランナー」癒しの時。レイチェルと。

 

マリエット博士(マッケンジー・デイヴィスが演じる)でした。
博士は免疫不全の病から孤独に生活しています。
主に「レプリカントに植え付ける記憶」をつくる仕事をウォレス社から請け負っています。

生きることとは?人間とは?

The Art and Soul of Blade Runner 2049

Kは愛するべき女性ジョイを失う。自らのアイデンティティ、居場所まで失います。

Kは自分には父親と母親がいて他のレプリカントとは違う。特別な存在だと思っていたのに。でも普通のレプリカントだった。

組織から終われる身。生きる意味をも失いかけたK。そんなとき「大義のために死ぬのがもっとも人間らしい」とある人物から言われる。同時にKにはデッカードの抹殺を依頼される。

Kは死んだのか?

そこからKは自己を犠牲にして「ある行動」をします。自己犠牲は欧米では美徳とされます。さいごに誰かのために生きることを決めます。その意味でKは最後には「人間になった」といえます。

Kは最後に自らの「役割」を全うしたと考えるのが自然ではないでしょうか。

 

いろいろ書いたので小難しい映画と思われるかもしれません。その面も否定できません。たしかに重苦しい雰囲気があります。ですがスタイリッシュでかっこいい「画」も多いのでそれだけでも大スクリーンで観る価値はあります!!

この週末にぜひ。繰り返しですがアクション映画ではないですよ。

友人と〇
家族で〇(PG-12)
デートで〇(初デート✖)
一人で〇

www.youtube.com

www.bladerunner2049.jp

参考:【ネタバレ注意】映画『ブレードランナー2049』町山智浩が疑問に答える2049秒間 - YouTube

〈映画の見方〉がわかる本 ブレードランナーの未来世紀 (新潮文庫)

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