104日記

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【日馬富士暴行騒動から考える】証言のあやしさの正体

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証言の信憑性について

日馬富士・貴ノ岩の今回の騒動。横綱が引退する事態にまでなりました。

当初からさまざまな「証言」が出るも、多くの矛盾がありました。

なぜこんなに証言が食い違ったなの?その理由は?

心理学からみる証言の信憑性

実は心理学・脳科学的には証言の信憑性は意外に低いとされています。

過誤記憶」という言葉もあります。これは、悪気なく誤った記憶を述べてしまうことです。誤った記憶による証言が悲劇を生んでしまうことも。

冤罪(えんざい)が晴れた最初の250人のうち、約75%は誤った目撃証言による被害者だったというデータがあります。

記憶の曖昧さに光をあてる | 理化学研究所

 

 

脳はビデオのように記憶できない

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証言のもとになる記憶がそもそももろいです。

ところで
スマートフォン毎日使ってますか?

スマホの画面を毎日見ていると思います。

だからもちろんスマホの表面100%完ぺきに描けますよね?

でも実際ちゃんと書ける人はどれくらいいるでしょうか?しっかり再現できる人は少ないはず。少なくとも僕は書けません。

このように、記憶は不確か。

目はスマートフォンのカメラとは違います。ビデオのように現実をありのままに保存できるわけではありません。自分の都合のいいことろだけしか記憶できません。

だから記憶やそれに基づく証言は不確かなことが多い。

脳はバラバラに記憶する

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記憶の保存の方法もスマホとはだいぶ違います。スマホはストレージという保存する場所が決まっています。一方脳は、ストレージのような記憶の倉庫があるわけではありません。

人間は出来事をバラバラに記憶しているのです

たとえるなら、場所、色、時間、音、においなどそれぞれ別のフォルダに保存します。そして思い出すときに、それぞれのフォルダから必要な情報を引っ張り出して、くっつけているのです。

バラバラのレゴブロックから「意味のある物体」をつくるように。記憶は、思い出すときに一から組み立てているのです。このとき部分的に間違ったブロックをくっつけてしまうことがあります。

だから「友達Aと参加したと思っていたイベントには、実は友達Bと参加していた」

なんてこともでてきます。

 

感情によっても記憶がゆがめられる

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強い感情をもつと記憶にバイアスがかかるとされています。

たとえば強いストレスや恐怖を感じると記憶はゆがみやすい。犯罪に巻き込まれた場合などです。

どうしてかというと、一つには次のように考えられています。

恐怖を感じると、過去の恐怖体験を思いだす。その結果として「恐怖の記憶」と「目の前の現実」を無意識にむすびつけてしまう

何のためかというと、過去の似たような体験を思い出すことで解決の糸口をさぐるためです。

アルコールと記憶

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記憶にとってアルコールは天敵。

お酒を飲んだあと記憶がなくなることありませんか?

実はお酒を飲むとアルコールの影響でそもそも記憶が作られないことがあります。

www.subete104.com

その意味で酒の席の証言ほど信憑性にかけるものはありません。

(もちろん事実が語られることもあるでしょう)

大事なのは記憶でなく記録

だから大事なのは、メモです。

もしあなたが事件に遭遇し、後から証言を求められそうな場合には、かならずメモをする。メモをというのは撮影したり録音したりすることを含みます。いまはスマホがあればすべてできます。

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何かのトラブルに遭遇したときは記憶に頼らず、うまくツールを使って記憶を補助することが大切です。

不確かな記憶でなく確実な記録に頼りましょう。

今回の騒動に関して食い違った証言が多くでてきたのも、「証言の信憑性の不確かさ」が影響しているのかもしれません。

以上!!

 

できない脳ほど自信過剰

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