104日記

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セクハラ被害者の心理とは 沈黙する理由

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セクシャル・ハラスメント被害者の心理とは?

セクハラは被害者が声を上げにくく、問題が表に出にくい。その意味でサイレントバイオレンス。

なぜ声を上げづらいのか?

セクハラ被害者の行動、心理の傾向は以下のようなものとされる(あくまで傾向)

普段と変わらない様子を続ける

  • 被害者はあえて普通の振る舞いをしようとする
  • その理由は、自分が被害にあったことを認めたくないという心理から

普段のふるまいを続けたとしても決して加害者を受け入れているわけではない。許しているわけでもない。

 

加害者に同情的になる

  • 同情的な感情をもつことがある(ストックホルム症候群)

<ストックホルム症候群>

拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に過度の連帯感や好意的な感情を抱く現象。
ストックホルム症候群(ストックホルムショウコウグン)とは - コトバンク

  • 性犯罪被害者は、被害を受けたとき、身体的な抵抗をしない場合がある
  • 逃げたり声をあげたりしないことが多い
  • 相手を殴ったり、ひっかいたりするなどの直接的な行動をとるのは一部
  • これは職場での上下関係や友好関係に配慮する心理から

 

被害を「隠す」

  • セクハラの被害を明言することを恥ずかしく思い、モラルハラスメントとして被害を申し立てることがある。「偽装されたセクハラ」とも言われる。

フランスの裁判例においても、被害者のモラルハラスメントの申し立てを、文言通り受け止めるのではなく、セクシャルハラスメントという真実か隠されていないか見定める必要がある。

 

自分を責める

  • 断れなかった自分が悪い「自分に責任があるのかもしれない」と思ってしまう
  • セクハラの場合、被害者は全くわるくない、完全に被害者

 

自分でもわからない

  • ハラスメントの被害により失感情症を起こす場合がある
  • 自分の感情が自覚されにくくなることがあると指摘されている

被害者の文言通り受け取るべきでないケースがある。

 

最後に

  • セクシャル・ハラスメントの場合、特に被害者の立場は弱い
  • 被害者を絶対に傷つけてはいけない
  • 訴えを聞いた人は、「本当なの?」と反問したり、「納得していたのでは」「あなたにも落ち度があったのでは」などと相手を責めたり指摘したりするのは被害者を傷つけることになる(第二次ハラスメント)
  • ハラスメントにおいて男女間で問題になっている場合は、セクハラを視野に入れて問題解決に当たる
  • 加害者同様、被害者も真実を語らない(語れない)場合がある。文字通り被害者の話したことを受け取るのでなく、状況など総合的にセクハラの有無を判断する。

 

参考:『職場のハラスメント なぜ起こり、どう対処すべきか (中公新書)』