「職業訓練をわかりやすく説明しよう」②
今回は、 離職者等再就職訓練と求職者支援訓練についてより詳しく書いていきます。前回の続きです。
目次
職業訓練の中で特に間違いやすい「離職者等再就職訓練」と「求職者支援訓練」の違いを中心に2つの訓練を説明します。
まず共通点としては、
- 授業料がかからないこと(教材の代金は自己負担)
- 講座期間: 3ヶ月〜1年
- 授業時間の目安: 9時半〜16時半(学校によって異なる)
- 平日月〜金(ただ実質的に週4~5日)
離職者等再就職訓練
()の説明は無視して問題ないです。
対象者
- 雇用保険受給資格(※)がある人に原則、限定される
(※)簡単にいうと雇用保険に一定期間加入していて、働く意思があること
(「離職者等再就職訓練」と銘打ってあるものは、雇用保険受給資格がある人だけ。「離職者等再就職訓練」じゃない訓練は、対象者が限定されることはほぼない)
給付・手当
- 訓練期間中、失業給付(基本手当)を受けることができる
※(もともと3ヶ月給付を受ける権利がある人が「6ヶ月の訓練」を受けた場合、給付の期間は延長される)
(訓練受講開始日において、雇用保険の受給資格のある方又は受給中の方で、公共職業安定所長の受講指示を受けて受講される方は、訓練期間中、雇用保険の失業給付(基本手当、受講手当及び通所手当)が支給されます。
※詳しくは、住所地を管轄するハローワーク(公共職業安定所)へお尋ねください。)
- 訓練期間中、手当(500円)、交通費が別途支給される
選考
- 書類もしくは面接
- 選考はハローワークもしくは学校
(自治体によって異なる)
講座の種類
Web系の講座が少ない。Web系は初心者向けのものばかり。
地域によって異なる、東京は充実。
関東の人でWeb系に興味がある人は都のものがおすすめ
時期によって応募講座は異なる。
求職者支援訓練
対象者
- 特に限定されない(が雇用保険受給資格がない人が優先か?)
(「雇用保険を受給できない求職者」を主な対象としているが、選考はハローワークではなさそうですし、応募自体はだれでも大丈夫なので逆に雇用保険の受給資格がある人も受講できる)
給付・手当
- 基本的には給付はない
ただし、条件にあてはまる人には、
職業訓練受講給付金 10万円が支給される
交通費の支給もある
概要はこちらを(リーフレット)↓
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/leaf_4.pdf
選考
- 書類に加えて、面接や筆記がある場合がある
講座の種類
Web系も多くある。
募集時期によって異なる。
追記
2つの制度は異なりますが
かさなっているところも多く、どこに注目するかで、
まったく別の制度だったり似た制度だったり、補完しあう制度だったりします。
特に東京は一見複雑。
その都度ハローワークに確認した方がよいです。
ちゃんと教えてくれます。
職業訓練についての書籍も色々とあります。
(ただし古い本を読むのはやめた方がいいです)
そうした本を読む際、
予備知識がないと難しいと感じることが多いと思いますので
そうした本を読む際に本記事が参考になれば幸いです。
あと離職者等再就職訓練と求職者支援訓練ですが、
現在月初めなので、「離職者等再就職訓練」の募集概要が出ています。見学も随時始まっています。
離職者等再就職訓練の東京都の募集の概要はこちら(16年7月)
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/school/itaku/2016_07_rishokusha.pdf
一応、求職者支援訓練はこちら
ぼくもどれかに見学に行ってみようと思います。