104日記

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NHKの「スピノザ」”エチカ”が5万部売れているらしい

エチカ―倫理学 (上) (岩波文庫)

NHKの「スピノザ」とは、「100分de名著」のスピノザ『エチカ』(國分功一郎)

このテキストブック「スピノザ『エチカ』」が5万部売れているそう。

思考のOSを入れかえる

17世紀を生きた哲学者・スピノザの主著『エチカ』。タイトルは日本語で「倫理学」であり、人間が正しく生きる方法を説く内容だが、発行当初は無神論者による冒涜の書として禁書となった。あまりに革新的で、それゆえ難解なスピノザの思考法とはどのようなものだったのか? 気鋭の哲学者が読み解く!

全国の書店で何冊も置いてあるNHKのヒットコンテンツであることを考えれば、数万部売れても不思議ではないかもしれません。また「5万部出た」というのも、実際に売れた数とは別なのかも。

とはいえ、何万人もの人が、哲学書のなかでも難解とされる「エチカ」に挑戦している。混迷する現代、哲学ブームじわじわきてるのかもしれません。

試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書 563)

試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書 563)

 

「スピノザの神は信じる」

最近のスピノザ関連のトピックといえば、「アインシュタインの手紙」。

アインシュタイン150の言葉

手紙には、次のようなアインシュタイン自身の宗教観が書かれていたことで話題になりました。

「私にとって神という言葉は、人間の弱さの表現と産物以外の何物でもない。聖書は敬うべきだが原始的な言い伝えの集まりだ」https://www.cnn.co.jp/fringe/35129716.html

キリスト教に厳しい立場を示したアインシュタイン。

そんな彼が生前、聖書的な神ではなく「スピノザの『神』は信じる」と語ったとされます。

汎神論

スピノザの神とは「汎神論」のこと。

アインシュタインも賛同した汎神論とは?

汎神論とは、ざっくりいえば

世界全体が神

という概念です。

Wikipediaを見ると汎神論(はんしんろん)とは…

神と宇宙、または神と自然とは同一であるとみなす哲学的・宗教的立場である

エチカ (スピノザ) - Wikipedia

「すべての事象は、神の現れ」このように汎神論は考えます。

日本の八百万の神とニュアンスは似てるのですが、まったくの別物。

八百万の神は無数にいますが、スピノザの神は唯一。

このあたりはテキストで詳しく紹介されています。

当然ながらスピノザはキリスト教から激しいバッシングにあい、スピノザの書籍は死後しばらく禁書扱いされていました

彼の業績が認められるのは死後しばらくしてから。

逆にいえばそれだけ刺激的な、攻めた内容の論を説いていた。時代の先を完全に行き過ぎていたということです。

そもそもエチカって何?

倫理学(Ethicaのこと。

Ethicaは、エートスというギリシャ語からがきています。

エートスとは、「動物のすみか」、「巣」、「住んでいるところ」という意味。

住むところに基づいて習慣はつくられます。

つまりエートスとは、ライフスタイルに基づいた習慣のこと 

この習慣を考えるのが「エチカ」

頭ごなしに、「こうしなさない」「あーしなさい」「~すべき」という本ではありません。

國分功一郎さん曰く、どんなところに住んでいて、どんな習慣があるか考えていこう、というのが「エチカ」なのです。

理系にも

またエチカは、幾何学の体裁で書かれた特異な本です。

公理、定理、証明という数学の手法を使って書かれています。

スピノザ、かなりの理系男子です。

もし現在に生きてたら、アップルやファーウェイを凌ぐ会社のCEOになっていたかもしれません。

だからこそ文系だけじゃなく理系にもおすすめの本です。

テキストを片手にNHKオンデマンドで

第一回ではスピノザの汎神論のほか、

善と悪、感情などについて紹介されています。

NHKオンデマンドで視聴できます。

番組を見た上でテキストを読まれることをおすすめします。

年始年末にでもぜひ。

www.nhk-ondemand.jp